シドニー西部のペンリスに家を買おう、と乗り気だったある日。
僕は友達に勧められるまま、ある本を購入しました。
それが「The Barefoot Investor / Scott Pape」
オーストラリア移住を考えている方は、英語の勉強も含め、購入しておいて損はない書籍です。
オーストラリアではベストセラーで、前々からその存在は知っていました。
構成は
Part 1: Plant
Part 2: Grow
Part 3: Harvest
から成っていて
それぞれのPartで、実際にやる事がステップバイステップで分かり易く解説されています。
一通り読んだ後、僕はそのステップに従って行動を起こしていく事にしました。
まずは銀行から。
僕はそれまでずっと、オーストラリア4大銀行の一つ、ANZを使っていました。
でもよく考えてみたら、利子もほとんど付かない銀行に大切なお金を預けている意味はないですよね。
この本にも書かれていますが、大手の銀行が手数料を取ったり、利子が低いのはそこが大手だから。
そこら中に支店があって、そこで働く人たちの人件費などが掛かる。
それに比べて、インターネットバンクにはそういう人件費が掛からない。
店の運営費もない。
だから高い利子を設定したり、顧客にある程度還元できる。
大体今の時代、銀行の窓口に行く必要なんてあります??
ほとんど全ての事がネットバンキングで出来ますよね。
という事で、この本で勧められていたINGに口座を開き、全てのお金をこちらに移しました。
因みにANZの支店に口座を閉める手続きに行ったのですが、担当者は何故かそれが出来ず、
「オンラインで手続きが可能ですよ」
と言われ、結局家に帰ってパソコンで自分でやりました、、、
ホンマどないやねんと、、、、、、
まあとにかく、これで金利2.8%をゲット。
(その後、何度も下がって今は1.8%ですが)
それでも1.8%ですよ!?
日本の銀行っていくらでしたっけ??
確か0.001%とかそんなんでしたよね?
それにしてもよく考えたら、何でもっと早くに変えなかったんだろうって思います。
昔付き合っていた彼女が、一度UBankというネットバンクを教えてくれた事がありました。
2012-2013年頃の事ですが、彼女は確か7-8%程の金利でそこに預けていたと記憶しています。
今から考えると、とんでもない高さ!!
僕にもその銀行を勧めてきたのですが、
へぇ〜、すごいな〜〜
と鼻をほじりながら思っただけで、何もしなかった。
ぬあああぁぁああああ!!!!! ホンマあの時の自分をぶん殴ってやりたい!!!
あまりにも無関心すぎましたね。
INGに変えてから1年以上が経ちますが、何の問題もない。
ATMも、どこのものを使っても手数料無し!
本当に変えて良かったです。
Superannuation
さて、次のステップはSuperannuation(略してSuper)
Superは日本で言うところの、いわゆる「確定型拠出年金」で基本的に自分で管理する年金みたいなものです。
正社員で働いているならば、会社が給料に上乗せする形で9.5%支払います。(**2024年8月現在では11.5%まで上がっています)
それ以上積み立てたいなら、自分で払う事も可能。(上限$25,000/年)
これをやる事で課税所得を減らし、節税出来るというメリットがあります。
銀行の事すら何も考えていなかった僕なので、Superなんて言わずもがな。
特にフリーランスになってからは、基本の9.5%すら払ってくれる会社もなくなり、ずっとほったらかしにしていました。
Barefootによると、とにかく手数料の安い所で単純に指標に連動する”Index Fund”が良いらしい。
株については後にもう少し詳しく書きますが、Superの様にすぐには手を付けられない長期の運用(基本的に65歳になるまで)にはパッシブ型(Index型)が良いらしい。
と言う事で、これも今までの「AMP」という大手から、Barefootお勧めの「HostPlus」(手数料が格安)に変更しました。
それから保険の見直しをして、余分なクレジットカードを処分。
ここまでやって、気持ち的にもかなりスッキリ。
ただここまではPart 1: Plantの段階。
次回はPart 2: Growの部分と、他のファイナンシャル本とを読んだ上での、
僕なりの投資についての考えを書きたいと思います。
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