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【オーストラリア生活】人種差別についてもう一度考える

2023/8/14

こんにちは!

7月中旬から仕事が一気に忙しくなって時間が取れず、ブログ更新が滞ってしまいました。

今、FIFA女子ワールドカップの仕事をしています。

今まで知らなかったのですが、なでしこジャパン、強いんですね!

先日のノルウェー戦、相手の高さからヘディングで失点を許しましたが、パスなどプレーの正確性にはビックリさせられました。

次戦は優勝候補アメリカを破った、スウェーデンとの戦い。

是非とも勝利して欲しいものです。(** 残念ながら負けてしまいました)

スポーツ界での不可解な判定

少し前の事ですが、テニスで不可解な判定が続き、話題になりましたね。

  • 全仏オープン女子ダブルスで、日本の加藤選手が何気なく返した球がボールガールを直撃し、それが「危険行為」と見なされて失格処分になった。
  • ハンガリアンGP女子シングルスにおいて、地元ハンガリーのアマリッサ・トート選手と対戦した中国の張帥選手が狙ったライン際の際どいボールがアウト判定。張帥選手はこの判定に不服を申し立てるも聞き入れられず、そのまま試合が続行された中で対戦相手のトート選手にボール跡を足でもみ消される“証拠隠滅”行為も目の当たりにし、精神的なショックから棄権した。

で、どちらもヨーロッパ vs アジアという事から、「欧州のテニス界でアジア人選手が不当な扱いを受けている」との批判が続出。

張帥選手の件は、相手が地元の選手であることからいわゆる「ホームタウンディシジョン」の側面が強いと思うけど、その根っこには「アジア人に対する人種差別」があるのでしょうか?

ネットやSNSで必ずと言って良いほどよく見かけるのが、この「人種差別」という話題。

過去記事で一度触れましたが、今回は「オーストラリアに住むアジア人」として「アジア人差別」という側面から考えてみたいと思います。

Asianという言葉

まずはこの「アジア人」という言葉。

英語で「Asian(エイジャン)」ですね。

先日下記のYouTubeを見ました。

動画の4分30秒辺りで現地のパフォーマーがお客さんをショーに呼び込むのですが、その時の言葉が

「You're really Asian」

どうでしょう?

この言葉、あなたにはどう響きますか?

過去記事にも書きましたが、僕自身は15年間オーストラリアに住んで来て、今まで一度も(面と向かって)人種差別的な扱いを受けたことはありません。

僕が典型的な日本人の外見をしているのか分かりませんが、初めて会う人でも大体

「You Japanese?」

みたいな感じで始まり、そうだと答えると「やっぱり〜」となって、そこからは「日本が好きだ」とか「行ってみたい(もしくは行った事があって最高だった)」みたいな会話になります。

そこにはむしろ日本に対するリスペクトを感じることもよくあります。

そんな僕ですが、この「Asian」という言葉は頻繁に耳にします。

上記の動画でも、言っている本人に特別差別的な意図があるとは思いません。

おそらく彼らの中にいわゆる典型的な「アジア人」というものがあって、それを表現しているのでしょう。

でも「典型的だ」とするのはステレオタイプですよね。

正直、良い気はしません。

あと、稀にこの「Asian」という表現をする時に「吊り目のポーズ」をする奴らもいます。

本人に悪気があろうがなかろうが、これなんかはただただ失礼ですよね。

そういうことをする奴って、ホンマに教養の無い無知な奴やな〜って思う。

オーストラリアのアジア人

オーストラリアは地理的にアジアに近いので、多くのアジア人が暮らしています。

黒人の比率はそれ程高くはありません。

アジア人が多いので、そのことをあまり良く思っていない白人もいるのでしょう。

そして、そういう所から「アジア人に対する差別」も生まれているのかもしれません。

インターネットやSNSなんかを見ていると、QLD州の方で「卵をぶつけられた」という日本人の体験談が出ていたりします。

オーストラリア移住を考えている方などは、こういう話を聞くと二の足を踏むかもしれません。

でも、差別をする人たちはいます。

それが現実です。

それは別に、オーストラリアに限った話ではないでしょう。

日本を含め、どの国にだってそういう人たちは存在する。

じゃあ、どうすれば良いか?

毅然とした態度

もし、仮にあなたが海外で差別的な扱いを受けたとしましょう。

まず大前提として、これは相手(差別をする側)の問題であって、あなたの問題ではないという事を認識しましょう。

自分に何か非があったかの様に考えて、嫌な思いを引きずる人もいるかもしれませんが、そんな必要は全く無し。

相手の問題なのだから、相手が自分で解決しなければいけないだけで、あなたが無理に関わり続ける必要は無い。

相手にせず、その場から離れれば良い。

日本人にありがちなのが、沈黙を嫌ってとりあえず「Yes, Yes」なんて言うこと。

侮辱されるような事を言われたなら、逆に黙って正面から相手の目を見てみる。

「はぁ?」って感じで。

おそらく相手の方が気まずい感じになって、何か取り繕うようなことを言ってくるでしょう。

胸の前で手を合わせてお辞儀する日本人

15年間オーストラリアに住む中で、色々な日本人の人たちを見てきました。

そんな中で今でも印象に残っているのが、ある日本人の女性。

この女性とは、とある仕事の現場で出会ったのですが、彼女がオーストラリア人に対してやっていた挨拶の仕方が僕にはすごく違和感を覚えるものでした。

それが、「胸の前で手を合わせてお辞儀する」という挨拶。

何かタイの伝統的な挨拶(ワイというらしい)を連想してしまいますが、日本ではこんな挨拶はしないですよね。

思わず、「え?何でそんな挨拶してるの?」って聞いたのですが、

「いや、向こうがそう(いう風だと)思ってるし、分かり易いから」

というのが彼女の答えでした。

そう言えば、昔大リーグに行った日本人選手が、インタビューの時にやたらこれを繰り返しているのを見た記憶がある。

その時もやっぱり違和感を覚えました。

間が持たないからそういう事をしているのか?

僕にはもちろん分からないけど、別に誤った日本人像を伝えなくても良いのにな〜と思いました。

それからインタビューを通訳無しで、必死に英語で受けている姿勢を評価する人もいる。

「大リーグはアメリカなんだし、現地に溶け込もうと努力して英語を話そうとするのはえらい」

という意見。

もちろん分かります。

ただ、アメリカにはプロ選手として野球で勝負をしに行っている訳だし、通訳を介して日本語できちんとインタビューを受ける方がプロフェッショナルでカッコいいと僕は思う。

終わりに

海外に出た時、どう振る舞うかは人それぞれ。

  • 「差別をする人はどこにでもいる」
  • 「差別はする側の問題であって、あなたの問題ではない」

と先述しました。

でもあなた自身がどう振る舞うかで、相手から尊敬を得るか、見下された態度を取られるかが変わってくるのもまた事実。

自信と誇りを持って、毅然と振る舞う。

「そんな自分に自信なんてないよ〜」

という方。

努力しましょう。

初めから自信のある人なんていません。

努力して、行動して、少しずつでも自信を付けて行きましょう。

ではまた!

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