こんにちは
もうすっかり上辺は元に戻ったかのようなオーストラリア。
日本もロックダウンは解除されたみたいですが、どんな状況でしょうか?
昨日は友達と会ってランチをし、その帰りにスーパーに一緒に行ったのですが
数ヶ月前の、あの異様な光景がまるで嘘のような平和な状況。
トイレットペーパーも棚に溢れるほどあるし、入り口と出口を分けていた仕切りや、1.5MのSocial distancingを促していたスタッフ達もいなくなりました。
あれだけ連日メディアを騒がせていたのに、今はアメリカで起きたフロイドさんの事件を発端にした、一連の人種差別問題に取って変わられたよう。
昨日のスーパーでも、友達とチーズ売り場を見ている時にその話になりました。
彼は南アフリカ出身の白人で、人種差別問題を肌で経験してきている人間。
オーストラリアに移住してもう20年以上が経ちますが、あのアパルトヘイトを実際に知っている世代。
彼から色々と聞くまでは、あまり知らなかった南アフリカという国。
「白人と黒人」という単純な対立だけではなく、その白人の中にもオランダ系とイギリス系の対立がある。
そして何といってもネルソン・マンデラ。
27年間もの獄中生活を経て、同国初の黒人大統領になった人物。
世界に「赦し」というものを示して見せた人物で、彼に関する本も沢山出ていますね。
マンデラの後からはずっと黒人の大統領が続いていますが、僕の友達が言うには、今は昔とは逆の現象が起こっているらしい。
つまり、黒人の方が優遇されていると。
例えばある求人に応募した黒人と白人がいたとして、もし2人のスキルが同程度なら、採用されるのは黒人の方らしい。
いわゆる「逆差別」と言う現象。
僕が今暮らしているオーストラリアも、白豪主義を掲げていた国。
個人的には人種差別的な嫌な経験をした事は一度もなく、それこそそういう問題に気が付くようになったのはほんの数年前から。
オーストラリアは移民が多く、マルチカルチャーの国と言われる。
でもここに長く住んでみて気が付いたのは、この国は真の意味でのマルチカルチャー(ハイブリッド・カルチャーという人もいるみたいですが)にはまだまだ遠いのではないかという事。
確かに色んなバックグラウンドを持った、様々な人種が暮らしています。
でも、中国系は中国系、中東系は中東系など個々に固まって暮らしていて、それらが混ざり合っている印象は受けない。
日本人だって日本人同士で固まっている人が多いし、それが良いとか悪いとかではなく、ただそうなっているのが実情です。
日本も帰国する度に、変わっていってるなぁという印象を受けます。
コンビニや飲食店で働く外国人も増えたし、数年前仕事で東京に行った時には、僕の業界(イベント)でも黒人の若者が働いていました。
施工系の会社で、周りは全て日本人だったので目立っていました。
10年前ならそんな事はなかったし、やっぱり驚きましたね。
それと同時に、言葉はどうなんだろうとか、自分がオーストラリアに移住した頃と重ね合わせて見てました。
移民の受け入れに関しては様々な意見がある。
でも変わらないものなんてないし、変化を拒んでいては未来はないと思う。
本当の意味で多民族が交わって暮らしている国はどこなんだろう?
オーストラリアがそうなるのは、一体いつになるんだろう?
それとも分断が進み、逆の方向に行ってしまうのだろうか??
ヨーロッパを見ていると、そもそも異民族同士が一緒に暮らすのは無理なのかとさえ思えてきてしまう、、。
写真はオーストラリアのチーズブランド
商標の”Coon”は、そのチーズの製法を伝えた人の名前に由来するが、実は黒人を貶すスラングでもある。
今回のBlack lives matter運動の影響で、この名前を止めるべきという声が挙がっているらしい。
黒人の人たちは、このチーズを見て気分を害するのだろうか?
個人的にはちょっと過剰反応だと思えるけど、、、。
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