こんにちは!
先日、YouTube大学の「13歳からの地政学」の動画を見ました。
この動画の前編では、何故アメリカが世界最強なのかを、地理的な観点から説明しています。
【世界最強国】アメリカ
まず冒頭で「(核保有国の)核ミサイルはどこに置いてありますか?」という質問。
ええっ!?
いきなり何?!?!
どうですか?
皆さんは知っていますか?
そう言えばあまり考えたことがなかったな〜、という質問ではないでしょうか。
答えは「海の中」
深海に原潜を潜ませて、そこに核ミサイルを積んでいるんですね。
なので海を持っていない国は、そこでもう既に「世界最強」になるには条件が悪い。
しかも原潜を潜ませるには、「深い海」が必要らしい。
浅ければ発見され易いからですね。
その他にも「海を持っている」ということの強みは以下。
・情報:皆さんが毎日普通に使っているインターネット。何とネットの9割は海底に敷かれたファイバーケーブルを使って通信されているとのこと。そして、この海底ケーブルを最も世界中に張り巡らせているのがアメリカ。
・貿易:何と貿易も9割が海運、つまり海を使って行われているとのこと。ここでも世界中に海軍を置いているアメリカの優位性は絶対的。
まさに「海を制する者は世界を制す」
(ただ、同じYouTube大学の別の動画「宇宙ビジネス」では、これからは「宇宙」だとも言っています。こちらの動画も面白いので、まだ見ていない方は是非)
とはいえ、現時点では「海を制する者が世界を制す」であるが故に、海を制しているアメリカが世界最強ということらしいです。
【年老いたかつての大国】日本
では、日本はどうなのでしょう?
まず、日本は地政学的に実は「良い位置」にあるということ。
欧州を代表する知性の一人、ジャック・アタリ氏も著書「21世紀の歴史」において下記のように述べている。
日本は、アジアとの交差点、アメリカとの交差点、オセアニア地域との交差点といったように、地理的に重要な拠点に位置しており、この三つの円が交わった部分をうまく組織できれば、つまり、この三つの円を解体するのではなく、三つの円をすべて融合させることができれば、日本は多大な潜在的成長力をもちうるだろう。
ジャック・アタリ「21世紀の歴史-日本語版序文」より
周りを海に囲まれ、深い海も持っている。
島国であるが故に軍事、経済上共に守られて来ました。
人口の多い日本という国は、移民を受け入れなくても問題無かったし、経済も国内だけで十分大きなマーケットを持っていました。
日本人が英語を話せない理由も、日本が大国で、日本で日本語で生活していれば問題無かったからですよね。
ただ、これはもう遠い過去の話。
そうやって、いわゆる「島国根性」で内だけを見てきたツケが回って来ました。
超高齢化社会で、年寄りが支配する、老いたかつての大国。
これが今の日本の現状ではないでしょうか?
僕がまだ日本に住んでいた頃、
「なんでもっと若者にチャンスが与えられないのか!」
なんてよく思ったりしていました。
「権力にしがみ付く年寄り」が嫌でしょうがなかった。
でも、実は若者たちにも責任があるんですよね。
上から抑えつけられると、反発するよりも大人しく黙ってしまった。
むしろ、責任を取りたくないからこのままで良い、なんていう無関心で冷めた若者も多いと思う。
でもそれは、これまで長い間緩やかに衰退して来たから言えたこと。
何だかんだ言っても、まだそうやって無関心でいられる余裕があった。
それももう限界に来ています。
これは海外に住む僕なんかよりも、日本に住んでいる皆さんの方が実感していると思います。
日本がもう一度繁栄するには、国の若返りは必須。
その為には「権力にしがみ付く年寄り」「責任を取りたがらない冷め切った若者」このどちらもが変わらないと。
(**ここで言う繁栄とは、経済的なものだけに限りません。それよりもむしろ、国民の幸福度が高く、明るい未来を描けるような国。そんな意味合いです)
【ラッキー・カントリー】オーストラリア
最後に、現在僕が住んでいるオーストラリアについて。
まず地政学的に見てみると、オーストラリアも日本と同じように海に囲まれた島国です。
島国というよりは、大陸ですね。
とにかく周りを海で守られているのは、日本と同じ。
南半球に位置し、良い具合に孤立している。
これはそのまま、潜在的な軍事的脅威からの隔離と安全性を意味しているとも言えるでしょう。
そして広い国土に豊富な天然資源を持っている。
オーストラリアは「ラッキー・カントリー」とも言われますが、本当にその通りだなとつくづく思います。
ただ、いかんせん人口が少ない。
現在約2,600万人で、広い国土と言えども、その真ん中は砂漠地帯。
人口は海側に集中しています。
「人口が少ない=マーケットが小さい」ので、オーストラリアのミュージシャンなどは国内で売れると拠点をアメリカやイギリスに移す、なんてことが一般的なようです。
それでも、世界中の人々にとってオーストラリアが魅力的な移住先であることは間違いがない。
政治的に安定していて、安全で、豊富な天然資源のお陰で経済も強い。
15年間オーストラリアで暮らして来て、景気の良さは本当に実感している。
食料自給率は高く、おまけに英語環境で教育水準も高いときている。
そりゃあ、人気になるわけだ、、、
28歳の頃、何となくワーホリに選んだオーストラリア。
縁があって今もずっと住み続けている国。
色々あるけど、僕はこの国が好きです。
だから、オーストラリア移住を考えている人には自信を持って言えます。
「オーストラリア、良いとこですよ!」
ではまた!
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