こんにちは
2020年も最後の月になりました。
皆さんはどのようにお過ごしでしょうか?
シドニーはここ最近一気に夏日になって、先週末は40度を超える猛暑になりました。
振り返ってみれば、今年は年明け早々から近年稀に見る規模の山火事、
そしてコロナと相次ぐ天災に見舞われました。
日本も台風や豪雨、そして毎年酷くなる酷暑など、いかに鈍感な私達でも
人間が地球に与えているダメージを考えずにはいられないのではないでしょうか?
最近仕事仲間との会話の中で、「今回のコロナで学んだ事」が話題に上がりました。
その中で皆が口を揃えて言ったのは
「今までいかにお金を無駄遣いしていたか」
という事でした。
コロナで仕事が全く無くなり、ほぼ強制的に節約を強いられた半年間。
ロックダウン中は飲食店もほとんど閉まっていたし、そもそもそれ程出歩かないから
自ずと自炊になり、飲食費は一気に下がりました。
僕は去年の5月から家計簿を付け始めたのですが、コロナ前とコロナ後を比べると一目瞭然。
ご存知かもしれませんが、オーストラリアの物価はかなり高い。
ちょっとしたカフェでコーヒーとそれなりの朝食を食べるだけで$30近く掛かる、
なんて事もざらにあります。
それに加え、仕事の合間にコーヒーをテイクアウト、仕事終わりにちょっとパブでビール。
そんな事を毎日繰り返しているだけでも、それなりの出費になります。
僕は特にミニマリストという訳でもないのですが、物欲はあまり無い方。
それでも自分の身の回りを改めて見てみると、意外と沢山の物を所有している。
その中にはほとんど使っていない物や、持っていた事すら忘れていたような物までありました。
コロナ失業期間中はそういった事を意識して考えていたのですが、
いざ仕事が戻りまた忙しい日常になると、
いつの間にか前と同じようにお金を使う毎日を過ごしていました。
でも仲間との会話の中で、
「本当に必要なものは実はそれほど無い」
という事に改めて気付く事が出来ました。
本当によく考えたら、今の世の中お金を使わせるような仕組みがそこら中にある。
パソコンやスマホのアプリケーションも月額の物が多いし、NetflixやAmazonプライム、その他色々なサービスが月額制。そしてネットでワンクリックで物が買えるお手軽さ。
昔に比べて、物が一般的に長持ちしないという事も気のせいではないはず。
「壊れたら修理するよりも新しい物を買った方が安上がり」
そうやって安物を買い続けるよりは、本当に質の高い物を買ってきちんと手入れをして使い続けたいものです。
最後に、コロナ失業期間中に読んで面白かった本を2冊紹介しておきます。
Let My People Go Surfing: The Education of a Reluctant Businessman /Yvon Chouinard
The Moneyless Man / Mark Boyle
1冊目はパタゴニアの創業者、イヴォン・シュイナードがパタゴニアの歴史と理念を語ったもの。
この本を読んで、お金だけではなく環境の事を考える良いきっかけになったし、やっぱり今の調子で消費ばかりして行くシステムはとっくに限界がきていると思う。
2冊目は「貨幣」という物の力を使わずに1年間生活した人の話。
一見不自由極まりないと思える生活が、実はとても豊かな生活ともなり得る事を学べました。
「地球環境」って言うと大き過ぎて漠然としてしまいがちですが、
結局の所自分の生活に密接に影響している事。
僕自身、今まで無関心過ぎたなぁと今更ながら思います。
本当に必要なものは実はそれほど多くはない
実は多くのものを既に自分は持っている
そう気付けたのは、今回のコロナという災害の中でも収穫でした。
無関心を止めて、これからはもっと自覚的に生きていこう、、、
ではまた!
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